ログローテーションとは?古いログを自動で圧縮・削除する仕組みをやさしく解説
ある日突然、ディスクがいっぱいでサービスが止まったとき
何も変えていないのに、ある朝サービスが止まる。調べてみると、原因はディスクの空き容量ゼロ。 犯人は、何年分もたまり続けたログファイル——。「ログでサーバーが止まるの?」と驚く、よくある事故です。
これを自動で防いでくれるのが、ログローテーションという仕組みです。
ログローテーションとは?ひとことで言うと
ログローテーションとは、たまり続けるログを定期的に区切り、古いものを圧縮したり一定数を超えたら消したりして、容量を一定に保つ仕組みのことです。
ざっくり言うと、「古い記録を自動で片づけて、たまりすぎないようにする掃除係」です。 ログは記録として大切ですが、放っておくと際限なく増えます。新しい分は残しつつ、古い分は小さくまとめ、さらに古い分は捨てる——その世代交代を自動でやってくれます。

現場ではどこで使う?
保守運用の現場では、こんな場面で関わります。
- Webサーバーやアプリのアクセスログやエラーログがたまっていくとき
- ディスクの空き容量を、長く一定に保ちたいとき
- 「いつの間にか容量が逼迫していた」を防ぎたいとき
- 障害調査のために、ある程度の期間のログは残しておきたいとき
「記録は残したいが、たまりすぎても困る」のバランスを取るのがログローテーションです。
なぜ大事なのか
ログローテーションがあると、ディスク満杯による突然のサービス停止を未然に防げます。 ログは毎日少しずつ増えるので、問題が表面化するのは数か月後ということも珍しくありません。だからこそ、人が手で消すのを当てにすると忘れます。自動で世代交代する仕組みにしておけば、放っておいても容量が一定に保たれ、「気づいたら満杯」という事故が起きにくくなります。
具体例で見る
たとえば、エラーログを「1日ごとに区切り、古い分は圧縮し、30日より前は削除する」と設定したとします。
こうしておくと、直近1か月分は調査に使えて、それより前は自動で消えるので、容量が膨らみ続けません。 逆に設定がないと、同じファイルにずっと書き足され、巨大化してディスクを食いつぶします。何日分残すか・どの方式で区切るかは、サービスの調査ニーズと容量を見て決め、具体的な設定方法は各ツールの公式ドキュメントで確認しましょう。
つまり現場では?
ログローテーションを整えるということは、「どのログを・どれくらいの期間・どう保つか」を決めて、あとは自動に任せる作業です。あわせてディスクの空き容量を監視しておくと、万一ローテーションがうまく回っていなくても、満杯になる前に気づけます。
知らないとどう困る?
ログローテーションがないと、ログは静かに増え続け、ある日いきなり容量切れでサービスが止まります。 原因がログだと気づきにくく、復旧にも時間がかかります。逆に、よかれと思って全部すぐ消す設定にすると、障害が起きたときに調べる材料が残っていない、という逆の困りごとも起こります。
よくある勘違い
- ログローテーションは「ログを全部消すこと」ではありません。新しい分は残し、古い分だけ片づけます。
- 一度設定すれば絶対安心、でもありません。設定ミスで回っていないこともあるので、容量監視と併用が安心です。
- ディスクが大きければ不要、でもありません。大きくても、増え続ければいつかは満杯になります。
明日やるならこれ
自分の担当サーバーで「いちばん大きいログファイルは何で、どれくらいの大きさか」を一度見てみましょう。そのうえで、自動で区切って古い分を消す設定が入っているかを確認すると、満杯事故のリスクが見えてきます。
ひとことで言うと
ログローテーションとは、古いログを自動で圧縮・削除し、容量を一定に保つ仕組みのことです。


