FIELD NOTES FOR SYSTEM MAINTAINERS

保守運用ノート

動いて当たり前のシステムを、ひとりで守る人のための実務メディア

無料ツール|印刷用チェックリスト

ブルートフォース(総当たり)ログイン対策の基本チェックリスト

全部そろえる前提ではありません。上から優先順位で並べています。

まず数える

  • 外から届くログインの入口(管理画面・会員ログイン・SSH・API)を書き出したか
  • 入口ごとの失敗回数と、送信元IPの数を数えたか
  • 心当たりのない成功ログインが混ざっていないか確認したか
  • ログの送信元IPが、CDN・ロードバランサーのIPになっていないか確認したか

入口を絞る

  • 触る場所が決まっている管理画面に、IP制限(またはBasic認証)をかけたか
  • SSHのパスワード認証をやめ、鍵認証にしたか(新しい入口で入れることを先に確かめたか)
  • 使っていないログインの入口(xmlrpc.php など)を、利用がないことを確かめてから止めたか

回数を制限する

  • ログインURLに速度制限(limit_req など)をゆるめにかけ、正規の利用者が弾かれていないか見たか
  • fail2ban などを入れる場合、自分の接続元を除外(ignoreip)したか
  • 誤って弾いたときの解除方法を、手元のメモに控えたか
  • アカウントロックを入れる場合、永久ではなく一時的・段階的にしたか

2つ目の鍵を足す(落ち着いたら)

  • 管理者アカウントに二要素認証を入れたか(予備コードを先に用意したか)
  • パスワードの使い回しがないか、十分な長さか見直したか
  • 止めた入口・制限の値・解除の方法を、変更管理台帳に残したか

「まず数える」の4つが埋まっていれば、もう焦る段階ではありません。残りは1つずつで大丈夫です。

対策を入れ終えて、静かになったログ画面を見ながら穏やかにコーヒーを飲んでいる保守運用担当者

ログに並んだ失敗の行を見て、ぞっとしたのは、それだけ真剣に守っているからです。気づかなければ、ぞっとすることもありません。気づいた時点で、もう一歩目は踏み出しています。

総当たりの試行は、明日もたぶん来ます。それはあなたのせいではありません。ただ、入口を1つ絞るたびに、届く数は確実に減っていきます。

明日は、ログイン失敗を数えるところから始めてみませんか。数字が出ると、不安は「やること」に変わります。

ほかの実務ヒントは記事一覧からどうぞ。保守運用の小さな備えを、メールでも少しずつお届けしています。

この内容は記事「ブルートフォース(総当たり)ログイン対策の基本|一人運用の4ステップ」のチェックリストです。印刷してそのままお使いいただけます。 / 無料ツール一覧へ